遙かなる時空の中で7感想
こんにちは鳥です。
遙か7をクリアしました。
明け透けに感想書きます。ネタバレあります。
各所私なりに配慮しますが、至らない点があなたを傷つけるかもしれません。そんなときあなたを守れるのはあなただけです。嫌だなと思ったらそくブラウザバックをお願いします。
公平に書くつもりだけど滲み出るからたぶん。
大丈夫ですか?
もう一個入れておきます。
私も年をとったなあーと思いました。軟化したというか、気にしなくなったというか。
私のはじめての遙かは2だったんですけど、遙かシリーズは2が常にベースにあって。だから応龍は必ず喚ぶし、八葉との絆があるから帰ってこられる。それを《遙か》だと思ってたんですが、「あ、今回は丹田に宝玉があるのね」とか、前向きに受け入れられたりしました。これは恥ずかしながら、私の中では結構な進歩でした。
ていうか、遙かシリーズの設定じゃなくて2の設定じゃなかったとやっと気付いた。天中殺の2年無駄じゃなかったね。よかったね。
では本題に入ります。
攻略順は
長政様→阿国→兼続→宗矩→幸村→大和→武蔵→五月
天地の理をごりごり出してきたので、白虎→玄武→青龍→朱雀で書きます。
白虎
◇長政様
両親の出身地を統治されていたので馴染みがあるとそれだけ親しみがわき、結果長政様は最初から好印象にでした。ここでも様づけしてるね。
いい人でした。個人的にプレゼントをくれる人に弱いので、プレゼント嬉しかったです。笑
お父さんを尊敬しているところも、あんまり好きじゃない武将が「それでもそういう死にかたをされる方じゃない」というところがとても好き。
恋愛面で共感したのは「恋は個人的にするものでなく、家のために結婚する」というところですね。天の川のスチル。あとで触れますが、地の白虎とのあざやかな対比でした。
ゆえに彼の結婚は徳川の顔も立てる。すごいな。
あとはふわラテを飲んでー、敵と戦ってー、ふわラテを飲んでー、合戦して、ふわラテを飲んだ。コーヒーのカフェイン摂取にちょっと心配になった。砂糖も入ってるし、飲み慣れてない人が飲んだら三日三晩とか寝られなくなりそう。カフェイン含有量最強の玉露はあるけども常に飲む訳じゃないだろうし……。どうでもいい心配。
甘いもの苦手でもお礼を言う、たったひとりの弟の話をしてくれたり、とかく好き。
きゃー長政様ー! 博多治めてー! ってはしゃぎたい。
◇兼続
最初に猪扱いされ激おこ(笑)で、四章で認めてくれておこでした。遅いわ! 封印できたら認めて!(*ここも2由縁)
あと話の流れ的にわかるけど、お茶会で認めたのにとどめは種芋だったのがね! 四章では本当は認めてなかったんでしょ! とちょっとおこでした。笑
種芋で私を認めたというよりは、利用価値があったと思っちゃうしね。何でも無償でくれたらそらいいやつ(まあ上記の通り私もものくれる人好きだから同族嫌悪なのかもしれない)。でも、龍神の神子のまごころで絆された感がないから残念。
ルートに入ってめっちゃラブラブでびっくりした。先にかいた天の川スチルとかね、こっちが恥ずかしくなっちゃうくらいラブラブでしたね。
井戸の水はもうあれね、新宗教立ち上げて「天の川の霊水」って感じで売りさばくのかと思った。まあこの時点ではまさか自分の正体がご本尊だとは思わなかったわけですが。
話としては、ネオ直江状を出してもダメ、関ヶ原に直江が行ってもダメ、と運命は書き変わらないところは試みとして面白かった。でももっと早くスマホの画像出せばよかったよね。
あの直江が三成を励ますシーン、めっちゃいいシーン用につくられてるから私には響かなかった。というか、たけぽんが某シリーズで三成やってるからなんかちょっと面白くなっちゃった。(笑うところ)ひらりんの死にそうな演技は本当に今際のきわって感じですごかったけども。
全体的に「こういう展開にするから、こうしとこう感」がちょっと多かった。
そのぶん底無しにラブラブでしたね。それはそれでいいと思います。乙女ゲームだもの。
白虎の対比は「自分の気持ち(恋)に対して家を取るか個を取るか」。って感じですかね。
玄武
◇阿国
夜の姿見たらなぜかぴんときてしまった。織田の血を引く神子一行には確かにほしい、明智一族。今年の大河もあるしね。
大和、歩き方でわかるとか警察みたいだね!(防犯カメラに映った歩き方で整形などした犯人を特定するやつ)
ガラシャも助けたかった歴史の人物のひとりだと思うので、阿国ルートは歴史ロマンだね。ただガラシャはキリシタンで、キリシタン的に自殺っていちばんだめなやつだけど、武家の娘としてのあざやかな幕引きという分裂、そして武家をとる誇り、というのが彼女の人生を知る人を魅了させるので賛否両論だろうなあとは思った。
阿国ルートのボスのあとに平島さんを放逐することは「殺さないから阿国」だし、「逃がしてもらった光慶」だから殺したらあかんのだと思う。
でも「武士でない自分が、やりたいこと、できることをする(したい)」というエンドなら、「死んだもの」のために巡業する阿国の方がより天の玄武らしかったんじゃないかなあと思う。喜んでくれる人のために舞う、それはかつて生きていた人たちにも、という方が天の玄武の底抜けに優しいところが出ると思うし他にも申し訳が立つって言うか、「やりたいことしかやりたくない」みたいに見えるし。
「夜に舞う姿が見られるの、神子と霊や怨霊だけなんてもったいない……」みたいであれば花丸だった。
ところで夜の姿のまいこーの演技があまりにもよくてさすがだったよブリッツモン!!!!(デジモンフロンティア)
◇宗矩
髪をかきあげた微笑みのお顔の破壊力がすごかった。宗矩の顔めっちゃ好き。あとめっちゃ強いところ好き。点穴お世話になりました。
古式ゆかしい遙か無印、2のオマージュがふんだんに盛り込まれつつ新しい物語だった。鬼の地の玄武は3からか。あと宝刀を使うところは4の忍人。
地の玄武の伝家の宝刀「そばにいて(くれ)」、ありがとう。エンディングで寝てる神子に話しかけるのは遙か2のドラマCD「お前を迎える朝」の泰継オマージュなのだろうかと興奮した。
あと神子のために部屋を整えてくれたりしてね、めちゃくちゃ可愛い。ありがとう宗矩。独自章に入ってラブラブになっても違和感ないくらい好きになった。余談だけど、独自章入るまでに共通ルートでそのキャラ好きにさせるのって手腕だよね。そうでないとなかなか話に入っていけない。私にとっての直江のように。プレイヤーに好意持たせるのはたいへんだ。
柳生の庄の話。宗矩の立派なお父さん、立派だからこそターラを側室に出そうって決めたんだろうね。と姉と話した。
そして宗矩は、棟梁の息子で、かつ同じように先祖がえりの姿を持つ年も近いターラを捨て置けなかったんだろうなあとこれも姉と話した。
玄武の対比は「逃がされた者と逃がした者」。どっちもただ、自由に生きていたかったし、生きていて欲しかっただけ。せつない。
青龍
◇幸村
龍と人は願いでだけ交流できるという遙か3由縁があったからのエンディングだったと思う。正直、神子の正体が飲み込めなくて幸村エンディングがどうっていうのは少なかったかもしれない。
でもこれは遙か4の忍人ルートの怨嗟が産み出したもののように感じる。たとえ死んだって想い合えることが幸せだろ! って公式に言われた気分だった。
幸村ルートで好きなシーンは兄上との一騎討ちですね。どうしてもわかりあえないというか、道をたがえたふたりがぶつかりあって理解する、尊重するというシーンを令和のこの時代でもみられてよかった。もう絶滅したかと思って。
あと、兄上が「お前は平和な世に家族と暮らすのがふさわしい」というところ。幸村強いし義理堅いしいいやつだからこそ、そうなのかもしれない。遙か3の九郎さんみたいに、戦の世でしか生きられないタイプに一見見えるんだけど。
あえて運命を上書きしなかったのは、コーテクが幸村の魅力を伝えたかったのもあるし、上書きしない遙かを見せたかったのかもだし、いくつか考えられるけど、別に幸村は後悔してないからなあ。そこに尽きる気がする。誇りをもって生き抜いたから改変は必要ない。
◇五月
面白かった。ただ五月成分が少ない気はした。お兄ちゃん救出劇楽しかったけど、そっちに尺取られた感もある。ちび龍かわいかった。
彼らの対比は「人を超えたものの幸せ、人の世の幸せ」だったね。あと「兄弟間で意見が割れて、折れる(受け入れる)のが逆」かな?
朱雀
◇大和
きっつかった。大和、性根がびっくりするくらい優しいから特に成長しなくていいんだもん。気の強い神子が堪えられなくて久々に神子ウィンドウ消した。笑
でもそれだけ大和が「弱い」子だったんだろうなと思った。生まれつき繊細で傷つきやすい。基本的に信じてもらえないから傷つかない、傷つけられないように心を守ろうとする気持ちが強くて人に入っていかれない。神子がアプローチしないと動かない、動けない。弱いから人を傷つけちゃう、というのがない稀有なキャラクターだった。キャラソンがめちゃくちゃつらかった。
エンディング直前の台詞が素敵だったなあ。
あとはカピタンとターラに持っていかれて力抜けた。笑
◇武蔵
大きくなっちゃった……! めんこい武蔵が……! でも大きくなってよかったね。
文句なく面白かった。ターラのところで出てきた妄執って言葉がちょっとちがくない? って思ってたらホンモノの妄執出てきてよかった。どんなに素晴らしい人でも地縛霊になっちゃうところがよかった。そして剣を交えるうちに自分を取り戻すところも。
朱雀の対比は「父との関わり」が印象的だったかな。父に憧れる、父への不信がある。……うまく言えない。
残念ながらどちらも疎まれていたけど、そこでまったく拗ねたり自暴自棄にならない二人の強さよ。
7の父なるものの成分多めだったから朱雀だけ、って訳じゃないけど。
サブキャラたち
・石田三成
顔みたらわかった。あと漢数字。振りがあってからずっと探していたからね! 出てくる新顔全員チェックしてたので消去法と言うことになるのかも。
イケメンだね。八葉だったら顔だけで推しになるところだった。平川さんの演技、とてもよかった。
余談だけど、二十年ぶりに水洗トイレとか使ったのかなとか邪推してしまった。きっとル○バとかみて「これはなんだ……?」って八葉たちみたいにスイッチ押しまくるんじゃ……? テレビとかも薄くなってるだろうし。あと写真撮影のとき、お父さんの服着てるのかな……萌え……。そういえばこれも青龍の比較かな。
・平島さん
この人好き! 高貴な血であることを誇りに思ってるところが好き。世が世なら口の利くことのできないお方。遙か3でいうと平家方だね。
正気が狂気めな感じ好き。あと責任を取るところが令和の世で(以下同文)。ロンドに続いて近藤さんに弱い。
・結城さん
最初の三鶴容疑者。すまん。おかげで喜三太だと思ってた。喜太郎さんだった。なめくじ好きなのかなとか思いこんだよごめん。
この人も好き。世が世なら……の方が、自分の意思で信仰の道に進んだところが素敵ね。すべてがままならない身の上で、信仰は自由だったのかなとか邪推してしまう。
・カピタン・モロ
この人も好きだな。時代が生んでしまった人。信仰が自分を救ってくれなかったから、自分で新たな信仰を作り出そうとしたんだね。やり方がめちゃくちゃアナーキーだったから敵にもふさわしい。あと敵には新世界の神になるを私が求める。ありがとういいものみた。彼は理想社会を作ろうとしたから無印アクラムとやってること一緒なオマージュもよかった。
余談だけど、幸村ルートでこの人の名前は出てこないんだよねーとか思ってたら幸村ルートの大事なところだった。
名前と引き換えにレヴィアタンを召還したのかな。同化して薄れる自分の意識が彼を救うのだろうか。
……と、思ったら救われてよかった。愛だッッ!!!(by「シャーマンキング flowers」)
◇ターラ
歴代鬼界最高スペックの女性。いつもひとりだったという胸の痛さ。ただ、途中から神子狙うのやめたのはちょっと面白かった。
あんまり狂気感じなかったのはひたすら身の上が気の毒だからか。いやーでも幸せになってよかった。狭い日本から脱出してお幸せに。
・真田信之
兄上のお顔どストライクでした……さらに声も素敵で八葉だったらもう一にも二もなく推しだった。
兄上の前では「私が沼田の奥です」という顔してプレイしてた。ありがとうキャラデザ、キャスティング。
◇信仰の話
これはただの趣味。前々から興味があった。キリスト教が入ってしまった日本では、龍神信仰が薄まるのでは? と。
だから今作よく取り入れたなあと思った。
◇総括~神子~ネオ遙か
「よ! 龍の化身!」
と声をかけたくなる私(神子)でした。
織田信長の娘であることを飲み込むのに時間がかかり、きっと遙か4で挫折した方はこんな気分だったのではとか考えていたら最後にとどめを刺された感じです。ちょっと盛りすぎな気もする。
ていうか織田信長の娘なら、とんでもない怨霊になった親父を葬りたかったよね。笑
ただ、織田信長はキリシタンでもあるし、悔いなかった訳だからそれはまあ無いよねって姉が言っててちょっと納得。中盤くらいまで親父の尻拭いだったのがそんなふうに思わせたのかもしれない。
で、神子の正体。いいか悪いかではなく、神子でない主人公は「遙か」シリーズなのか? と思いました。私の所感は「ネオ遙か」でした。ちょっとウルトラCすぎた。現代のJK神子ではなぜだめだったのだろう。
それにしても、神子は生まれたときから龍の姿だったのかな? がギリシャ神話みたいにお母さんが龍と交わって出来た子だったらちょっと興奮する。そうすると信長の子じゃなくなるけどね!
……やっぱり設定引きずってるじゃん! 修行が足りないな!
でも龍だったから明日から誇り高く生きよう。
鳥